冬の花に芯を通す しんしいと冷え込んでも凛と咲き立つ

しんしんと冷え込む季節でも凛と冬の花は咲いています。

冬の花を眺めていると、心まで一本芯の通った気持ちになります。

そんな冬の花が彩る郷(里)を5所紹介します。

福井県「越前海岸」
【水仙】冬の海とのコラボレーションが見事

福井県の越前海岸(越前町)は淡路島、千葉県房総半島と合わせて「日本水仙三大自生地」に数えられています。

総面積70万平方メートルに渡って水仙が自生する、日本最大級の産地として知られています。

海岸沿いに咲く水仙は「越前水仙」の名で親しまれていて、福井県の県花ともなっています。

すぐ後ろに山が迫る荒々しい断崖は、文字通り水仙に埋め尽くされ、甘い香りが潮風に運ばれてきます。

もともと暖かい対馬海流と強い海風の影響で、北陸の雪国でありながら雪があまり積もらないことから栽培が広がりました。

12月から2月にかけての開花時期には「水仙まつり」も開かれ、越前ガニを始めとした物産展や、いけばな展、餅つきなどのイベントが開催されます。

日本海に沈む夕陽を眺めながら入浴できる日帰り温泉もあり、冬の日本海を堪能し尽くすことができます。

  • 【開花時期】
    12月下旬~2月下旬
  • 【花言葉】
    うぬぼれ 自己愛

水仙

水仙の原産地はスペインなど地中海沿岸です。

平安時代末期に中国経由で日本にもたらされ、各地で野生化しました。

雪の中でも咲くことから「雪中花」という素敵な別名もあります。

南房総鋸南町

水仙の三大自生地にあげられている群生地、千葉県の南房総の鋸南町は、この地域のシンボルともいえる鋸山の南に位置します。

この地域は江戸時代後期より日本水仙の産地として知られ、水仙は船で江戸に運ばれていました。

現在でも毎年800万本が出荷されています。

「江戸水仙ロード」では約3キロメートルの道の両側や山の斜面や休耕田に数千万本もの水仙が咲き乱れています。

「をくずれ水仙郷」は山間部の斜面を利用した棚田で水仙の栽培がされています。

「水仙まつり」期間中は佐久間ダム公園でライトアップも行われ、夜の幻想的な水仙の光景を楽しむことができます。

そのほか特産品販売、ミニ音楽会、餅つき、写真コンクールなどのイベントも開催されます。

鋸南町は「見返り美人」で有名な浮世絵作家菱川師宣の誕生の地としても知られています。

風光明媚な自然と温暖な気候に恵まれた房総半島らしく、水仙の見頃は12月中旬~2月上旬と長いのも魅力です。

静岡県「アロエの里」
【アロエ】青い海を背景にトンガリ帽子の花が咲く

伊豆半島は全国のアロエのうちの約70パーセントが栽培されている、アロエの特産地として有名です。

伊豆半島東南部にある伊豆白浜は全行的にも珍しいキダチアロエの大群落があります。

白浜にアロエがもたらされたのは、明治時代後半に漁師が南の島から持ち帰ったものが増えた、と伝えられています。

ここではアロエはほとんどの民家の軒先などに必ず植えられている土地柄でした。

20数年前にアロエで村おこしをしようと。白浜海岸から2キロメートルほど北の板戸の、アロエが多く自生していた場所を村人が手入れをして「アロエの里」と名付けました。

500メートルほどの遊歩道に3万株のアロエが群生しています。

一面に咲き揃う真っ赤なアロエの花と真っ青な海の彼方には、伊豆七島が浮かんでいます。

とくにアロエの花越しに見る伊豆大島は抜群の絶景スポットです。

花の開花時期に合わせて開催される「アロエ花まつり」期間中は、売店が設置されアロエ茶の無料サービスや、アロエ製品、サンマ寿司などの販売を行っています。

また、期間中は天ぷらや刺身などのアロエ料理、体が温まると評判のアロエ風呂の体験ができる宿もあります。

南伊豆町大瀬にある南伊豆アロエセンターでは、温室や加工所を備えています。

温室には世界にある約300品種のアロエのほとんどが展示されていて、多種多様なアロエを見ることができます。

裏山の斜面全体に1万株のアロエが生い茂り圧巻の景観を楽しめます。

化粧品や健康食品などの商品を取り揃え販売しています。

  • 【開花時期】
    11月~1月
  • 【花言葉】
    苦痛 悲嘆

アロエ

アロエの原産国は南アフリカです。

日本には鎌倉時代にシルクロードを渡って伝来したと言われています。

ユリ科の多肉植物で、冬に赤橙色の花をつけます。

アラビア語の「Alloeh(苦味のある)」に由来します。

キダチ(木立)アロエの他、アロエベラが観賞用、食用として栽培されています。

「医者いらず」という別名があるほどで、整腸作用や軽いやけどなどに薬効が認められています。

群馬県「ろうばいの郷」
【蝋梅】一足早い春の訪れを感じさせる

蝋梅は、お正月の頃に咲き始める蝋細工のような繊細な黄色い花びらと、よい香りが特徴です。

中国原産で梅の花に似ていることから「蝋梅」と名付けられましたが、梅はバラ科、蝋梅はロウバイ科で別種です。

群馬県安中市松井田町にある「ろうばいの郷」は3.2ヘクタールの敷地に1200株1万2000本の蝋梅の花が咲き誇ります。

園内の花の多くは、丸い花びらと黄金色が特徴の「満月蝋梅」です。

敷地全体に甘い芳香を放っています。

蝋梅越しの妙義山も楽しめます。

  • 【開花時期】
    1月~2月
  • 【花言葉】
    先導 先見 ゆかしさ 慈しみ

神奈川県「神苑ぼたん庭園」
【冬牡丹】冬にあでやかな花見が楽しめる

中国原産の牡丹は「花の王」として愛好されていて、1992年までは中国の国花でもありました。

「冬牡丹」は春に咲く一般的な牡丹を、1~2月に開花するよう徹底した温度管理によって冬に開花させたものです。

初詣で有名な鎌倉の鶴岡八幡宮の境内にある「神苑ぼたん庭園」には、毎年丹精こめて育てられた約1000株の「正月ぼたん」が披露されます。

回遊式の日本庭園の源氏池のほとりで、大輪の花を咲かせています。

  • 【開花時期】
    11月下旬~1月中旬
  • 【花言葉】
    高貴 富貴 壮麗

栃木県「万葉自然公園かたくりの里」
【カタクリ】早春の野山に生える可憐な花

カタクリはユリ科カタクリ属で原産地は日本や朝鮮半島です。

早春に芽を出して可憐な赤紫色の花を咲かせるカタクリには「春の妖精」という可憐な別名もあります。

カタクリの群生地として有名なのは、栃木県南部佐野市のある標高229メートルの三毳山の「万葉自然公園かたくりの里」です。

この山は万葉集の時代から歌にも詠まれていました。

山の中腹の北斜面には、雑木林の中に約200万株の群落があり、佐野市の天然記念物にも指定されています。

  • 【開花時期】
    3月中旬~4月上旬
  • 【花言葉】
    初恋 寂しさに耐える

まとめ

冬と花はミスマッチのように思われます。

しかし、冬の花ほど、気持ちが凛となる花はありません。

新たな年を迎える際に、1年を通して気持ちに一本の芯を通すためにも、冬の花の郷(里)を訪れてみてはいかがでしょうか。

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