高原のリゾートホテルで愉しむ夏の涼

避暑地の高原リゾートホテルはもともと上流階級の別荘地から発展したものが多く、いわば日本のリゾートの原点とも言えます。

伝統的なクラシカルホテルから最新のモダンリゾートまで静廉な空気と樹木に心から癒される緑の楽園リゾートを5つ紹介します。

北海道「ザ・ウィンザーホテル洞爺」
洞爺湖を見下ろす山頂に凛と佇む高級リゾートホテル

3層の吹き抜けのロビー。

高さ12メートルの開口には、国内第三の大きさを誇るカルデラ洞爺湖の碧がその全面に、迫るように広がっています。

ふと視線を返せばそこには、なだらかな稜線越しにきらめく雄大な内浦湾(噴火湾)があります。

圧倒的な自然のスケールと、劇的な印象を与える演出に、足を踏み入れた途端、日常の感覚が遠のいていきます。

湖面と海。設えは360度にひらける眺望

山頂の地の利を活かした360度の眺望がザ・ウィンザーホテル洞爺のおもてなしです。

夏場、早朝に湖一面を朝霧が覆う日もあり、幻想的な雰囲気に包まれます。

総面積約6万平方メートル、関東以北で最大規模というザ・ウィンザーホテル洞爺の客室は全11タイプ・398室です。

どの部屋からも窓外に湖または海のパノラマが開け、胸のすくような開放感が味わえます。

ベージュ系を基調にした落ち着きのあるインテリアと質感のある調度という設えに、プライベートルームでゆったりした時を過ごすという贅沢、リゾートの真の心地よさへの配慮が感じられます。

ミシュラン三ツ星のフレンチ・レストラン「ミシェル・プラス トーヤジャポン」、京都摘草料理の老舗「美山荘」など伝統と文化が息づく食の充実もザ・ウィンザーホテル洞爺の魅力です。

いずれも北海道の食材をメインにした料理が味わえるほか、鮨、蕎麦、鉄板焼、ベトナム料理、そして締めくくりはメインバーオリジナルカクテルと、気分や好みに合わせてチョイスできます。

スパも充実しています。

「ブルームスパ トーヤ」にはアロマテラピー、タラソテラピーなど豊富なメニューが揃い、リゾートに極上のスパイスを与えてくれます。

「豊かな自然と食を楽しみながら、心身ともにリラックスしていただきたい」というのがザ・ウィンザーホテル洞爺のコンセプトのひとつです。

館内には、ほのかに生花の香りが漂います。

ふと、物腰が柔らかくなっているのに気づきます。

ザ・ウィンザーホテル洞爺は本当のゆとりを知る、大人の浮遊空間です。

北海道「ホテルニドム」
手付かずの原生林その樹間に静かに佇むログハウスのコテージ

ミズナラ・イタヤカエデ・シラカンバなどの広葉樹と、カラマツ・アカエゾマツをはじめ針葉樹が混生している、約500万平方メートルという広大な森の中にホテルニドムはあります。

とはいえ、ホテルニドムは札幌からわずか40キロ、北海道を代表する貿易港・苫小牧市の一画です。

客室はすべてログハウスです。

ほぼ手付かずの原生林の樹間に、およそ200センチという大径のフィンランド・ポーラーパイン(欧州アカマツ)を用いたコテージが点在しています。

さわさわと風になびく葉音、澄みきった森林の空気を満喫しつつたどり着いたコテージに用意されているのは、気持ちを鎮める柔らかな天然木の香りと、そしてただ、静寂です。

コテージは29棟です。

なかでも、イトウが棲息するトムトム湖に面した10棟は圧巻のロケーションです。

長期に滞在する方も多い、人気のコテージ群です。

小径の雑木が覆う起伏の中に静かに横たわる湖面。

そのスケール感と眺望は、遠い異国の森に迷い込んだかのような幻想的な景観です。

コテージに滞在する”森の住人”にはまた、北海道の大地から生まれた食材という楽しみも待っています。

センターハウス「フレカムイ」にはフレンチ、和食懐石、プライベートバーが揃っているほか、別棟の炉端「きんきん亭」では、豪快に焼いた道産の魚介や蟹、和牛など季節の味を堪能できます。

屋内温水プール、全天候型テニスコート、名門の「ニドムクラシックコース」などアクティビティーも充実しています。

敷地内には2つのチャペルもあり緑の中でのウエディングも人気です。

そんな多様な過ごし方もホテルニドムならではです。

アイヌ人の言葉で”豊かな森”を意味するニドム。

その森の囁きが、いつしか心地よい詩に聞こえてきます。

青森県「八甲田ホテル」
客室はたったの55、行き届いたもてなしが魅力

全国的にも有名な八甲田の一軒宿「酸ヶ湯温泉」の社長がすぐ近くに「八甲田ホテル」を開業しました。

湯治客を大切にしたいという気持ちをそのままに、ワンランク上のサービスを望む客層にも柔軟に対応するためです。

もちろん、八甲田の地底深くから湧き上がる温泉も完備しています。

現在、多くのリピーターを獲得している八甲田ホテルは、長期滞在型のリゾートとして定評があります。

たとえば、客室はたったの55室です。

これも大きなこだわりです。

訪れる方一人ひとりの表情が把握できるうえ、気軽にコンタクトがとれる規模です。

お子様連れや年配のゲストには、それぞれ違った料理を提供してくれます。

長期滞在する方のもとには、料理長が自ら足を運びメニューの相談をしてくれます。

また、酸ヶ湯温泉までの送迎もしてくれ、無料で入浴もできます。

「お客様の容貌にNOを言わない」それが八甲田ホテルのモットーだそうです。

直径50センチはあろうかというアメリカ松の柱と梁、木肌をあらわにしているカナダ杉のログも迫力があります。

窓には、手付かずの八甲田の風景が広がります。

すべてがありのままの姿で息づいている八甲田ホテルには、都会的なスマートさはないものの、木造建築の温もりとスタッフの心配りによって生まれた笑顔が溢れています。

テニスやゴルフ場、プールなど、一般的なリゾートホテルにあるような設備は何もないです。

八甲田ホテルにあるのは自然だけです。

”何もしない”という贅沢が味わえるリゾートホテルです。

大岳の頂を覆っていた雪が溶けると、日に日に新緑の濃さが増し、一斉に花が開きます。

一日として同じ表情がないといわれる八甲田の風景をじっくりと楽しんでください。

山梨県「リゾナーレ八ヶ岳」
壮大なロケーションに包まれたモダンなデザインホテル

 

世界的建築家マリオ・ベリーニが、八ヶ岳と南アルプス連峰に抱かれた場所に生み出した非日常空間が「リゾナーレ八ヶ岳」です。

高速出口からわずか数分の距離にありながら、雄大な山々とモダンな建築物が見事に調和し、ヨーロッパの小都市を訪れたかのようです。

緩やかなカーブを描き、歩くたびに景色が移ろう建築美と、八ヶ岳高原の自然に抱かれながら、暮らすように、憩うように過ごせます。

リゾナーレ八ヶ岳の客室は大きく2つのタイプに分かれます。

さらに細かく分類すると、10種類以上のバリエーションが用意されています。

レジデンス回廊の1階客室には、緑豊かなプライベートガーデンが広がり、長期滞在する方や年配の方に人気があります。

広々としたテラスが特徴的な2階の客室や、開放的なメゾネットタイプの3階の客室なども魅力的です。

部屋で寛ぐだけでなく、行動派を退屈させない施設も備えています。

スパ&プールは1.2メートルもの波が出る60平方メートルもの広さがあります。

昼はアクティブに、夜はライトアップされた幻想的な空間が広がり、1日中楽しむことができます。

また、八ヶ岳高原の契約農家から取り寄せたオーガニックな高原野菜など、シェフが厳選した食材で作るメインダイニングのイタリアンなど、多彩な食を楽しめるのもうれしいです。

雄大な自然と美しい建築が生み出す非日常的空間に浸るのが。このリゾート、リゾナーレ八ヶ岳の愉しみ方です。

長野県「シェラリゾート白馬」
森の中で何もせず過ごす喜びを体と心で満喫する高原リゾート

名前のせいか、白馬というと冬のリゾートという印象が強いですが、緑あふれる夏場も格別です。

青木湖でのカヌーや栂池でのハイキングなど、アクティビティには事欠かないし、ただただ自然に身を委ねたいという向きにも魅力あふれる目的地です。

シェラリゾート白馬は、白馬の雄大な自然に抱かれながら滞在できる、リゾートホテルです。

広いガーデンを挟み、客室は全74室です。

そのすべての部屋にジャグジーが完備されています。

通常のツインルームでも36平方メートルの広さと、欧米のホテル並みの設備を誇っています。

鮮やかな紅葉や銀世界も幻想的ですが、2万坪を超える森の新緑が美しい初夏、湿気が少なく過ごしやすい夏もさわやかで、気持ちがいいです。

夏場に訪れ、木漏れ日を浴びながらまどろむ至福を味わってください。

また、最近になってホテル裏に温泉が湧出しています。

本格的な大浴場もありますが、露天風呂で”森の中の温泉”も楽しめます。

加熱の必要がない源泉100%のかけ流しの温泉です。

一度、入ってみると泉質のすばらしさが分かるはずです。

上がってからかなり時間が経過しても、ぽかぽかと温かさが持続します。

湯量も一日150トン以上と豊富で、この温泉だけを目的にシェラリゾート白馬を訪れても決して損のないレベルの物です。

暖炉の周りや、ガーデンを望めるロビーの奥のパブリックスペースには、椅子やソファがさりげなく配置されています。

ここでパティシエ手作りのオリジナルクッキーをつまみながら、読みかけの小説を開くのも一興です。

信州のソバで作ったという、ソバのケーキも素朴で、不思議と心温まる味わいです。

シェラリゾート白馬では何も飾る必要はありません。

ただ、ありもままで寛げばそれでいいのです。

まとめ

上流階級の別荘から発展した高原のリゾートの基本は”何もしない”でした。

今では多様化し、その本来の過ごし方を愉しむことができるところもあれば、アクティブに動くことができできるところまでさまざまです。

あなた好みの高原リゾートで、大人の愉しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。

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