函館、北の港町で絶品海の幸を食べ歩く

道南随一の名店が集うグルメの街といえば函館です。

一人旅で食べ歩きをするなら、前の日に函館山で夜景を楽しんでから、次の日の早朝に函館朝市に足を運んでみてはいかがでしょうか。

潮の香りがする街、函館。鮮度抜群の魚料理が待っている

函館へやって来た旅人は、ここが海の街だということを強く意識することになります。

海はすぐそばにあり、いつも潮風が吹いています。

夕暮れ、ロープウェイに乗って函館山の山頂へ。

沈む夕陽にあわせて街の灯りが広がり、ゆっくりと函館夜景が現れます。

この夜景を取り囲む海は津軽海峡です。

漆黒の暗闇に沈むはずの海を見わたすと無数の眩い光点の連なりが見つかります。

道南沖の真イカ(スルメイカ)漁の漁り火です。

白く輝く光は、明日の朝、新鮮なイカに出会える合図です。

函館朝市

目覚めたばかりの静かな街の朝、函館駅から潮風が吹く方へ向かうと、ほどなく港町らしい活気に出会えます。

全国にも知られている函館朝市です。

この市場は終戦後すぐに野菜生産者の立ち売りから始まり、函館近海の新鮮な魚介類が並ぶ市場として発達し、現在およそ1万坪のエリアに約400店舗が軒を連ねます。

「生け簀のイカだよ。今朝あがったばかりだから。この色が活きの良いあかしなんだよ。このイカは1年かけて日本海を南北に回遊し、函館沖にたどり着く頃には身は厚く大きく成長しているんだ。」

吉田鮮魚店の吉田芳治さんが艶のある茶褐色に光る真イカを指さして教えてくれます。

毎年6月に解禁される漁は、例年は年内いっぱいまで続きます。

海がシケなければ日曜日を除く毎日出漁し、函館卸売市場(魚市場)に水揚げされます。

生け簀イカ(水槽)は5時半、活きイカ(氷詰め)は6時半にセリがおこなわれ、すぐに店先に並ぶというわけです。

函館朝市の店舗は朝5時にはほとんどの店が営業を始めます。

市場の雰囲気を楽しむなら9時ごろがベストタイミングです。

朝市内の店「うにむらかみ」のウニ丼

店先での会話を楽しみながら、時には魚卵の珍味やカニの身を遠慮しながらも味見しつつ、朝市の真ん中を通り抜けていくと、鮮魚料理とくにウニが自慢の料理屋「うにむらかみ」にたどり着きます。

「『本来の味』を楽しんでいただくことがモットーです。」

店主の村上さんはそう言って自信の笑みを見せてくれます。

さっそく一番人気のウニ丼を迷わずにオーダーします。

「うにむらかみ」は、半世紀以上にわたって東京築地市場を中心に、生ウニを出荷しているカネサク村上商店の直営店です。

1999年12月のオープン以来、「手ごろな値段で鮮度抜群の魚介類を提供する」というコンセプトは今も変わっていません。

自慢の水槽には季節の海鮮がいつでも豊富に用意され、シンプルな海鮮焼きからオリジナルのウニ料理まで楽しめます。

なかでも、ウニ丼を食べなくては函館に来た意味がありません。

ウニが嫌いだとか、食べられないという人でも、「うにむらかみ」のウニなら本来の美味しさをわかってもらえるはずです。

ウニの身は繊細で、鮮度が高くなければ形が崩れてしまいます。

それを補うために、広く流通しているウニには添加物が加えられています。

そのために、どうしてもウニの味に雑味が生じてしまうのです。

うにむらかみで味わえるウニはすべて無添加です。

海底から獲り上げて、まるで浜辺で殻を割って食べたかのような自然の味です。

ひと手間が光る「幸寿司」

同じく高鮮度の海の幸を味わうなら、やはり函館の寿司店の技とこだわりも試しておきたいところです。

「幸寿司」は先代から数えて40余年、湯の川温泉街にある名店です。

港町函館の立地を生かして豊富な魚介類を取り揃えています。

「幸寿司」の正統派の握りの腕前と、魚の目利きを研ぎ澄まし最高の食材をより美味しくする工夫と趣向は、地元の方も絶賛しています。

二代目ご主人・玉谷光市さんは函館と海産物の関係について語ってくれました。

「函館は津軽海峡・日本海・太平洋と、三つの海を持つ街ですから、季節を問わず60種類ほどの魚介類を用意しています。そのうち9割が函館近海で水揚げされたものです。遠い海から寄せ集めるわけじゃなく、ここ函館の海に魚が集まってくる寿司にぴったりの街なんですよ。」

当然ながら、この函館の立地を生かした寿司店は多いわけですが、「幸寿司」では、ご主人が加えるひと手間が光ります。

たとえば、ひとふりする塩は津軽海峡の海水を煮つめて精製したものです。

隠し味のバルサミコ酢は、二代目として店を継ぐ前にフレンチ料理店にいた経験を生かした感性です。

自ら市場に出かけて食材を選ぶ主人の目利きを、カウンターに座って味わいたいものです。

麺厨房「あじさい」の塩ラーメン

いまや名物の一つになった函館塩ラーメンの基本は、透きとおった清湯スープ、そしてあっさりとした塩味です。

これは、、鮮度の高い魚がもっとも美味しいと感じる函館人気質が影響しているともいわれています。

うまいものはシンプルに食べるのが一番というわけです。

麺厨房「あじさい」の塩ラーメンは、南茅部産昆布、ホタテなどの魚介類、炙り豚骨、鶏ガラかとった透明なスープが特徴です。

そして特注のストレート麺、2種類のチャーシューは、シンプルながら、深みのある一杯です。

とはいえ、清湯スープは長時間にわたって火加減を厳密に管理する必要があり、調理の手間までがシンプルなわけではありません。

ここもまた、ひと手間を惜しまない函館の料理人の心意気が見えてきます。

一人で泊まれる函館の宿

若松

湯の川温泉の若松は、函館の奥座敷、湯の川温泉街にある創業大正11年の老舗です。

湯の川温泉の湯元(源泉井戸)のひとつでもあります。

函館の海が育んだ海産物を中心に、北海道の四季味覚を堪能できる料理自慢の割烹旅館です。

重厚な数寄屋造りの正面玄関をくぐると、木目もやわらかな温もりと落ち着きに包まれた空間が広がります。

客室からは津軽海峡を一望することができます。

浴室・露天風呂も海を見渡すことができ、源泉掛け流しです。

食事は朝夕ともに部屋でゆっくりとくつろぎながらとることができ、器や盛りつけにも心を配った料理です。

全国の食巡りが楽しめるグルメな街

仙台(宮城県)

仙台は、古くは伊達政宗公が治めた土地で、現代は東北最大の都市として賑わっています。

牛タンの発祥の地として知られているだけに、牛タン料理の専門店が充実しています。

さらに、魚介類の宝庫である三陸の魚介を使ったお寿司も旨いです。

仙台駅構内には、すし通り、牛タン通りと銘打ったスポットがあるなど、駅からさほど離れずとも十分に仙台グルメを楽しめます。

また、仙台駅のすぐ近くの仙台朝市も賑わっています。

市場内には食堂、朝市ラーメンなどの人気店もあります。

銚子(千葉県)

銚子は利根川河口の南岸にあり、国内有数の水揚げ量を誇る銚子漁港を有する街です。

銚子沖は、イワシ、サンマ、アジ、マグロ、カツオなどの好漁場で、漁港は活気にあふれています。

事前に予約をすれば、市場を見学することもできます。

漁港の周辺には、新鮮な魚介類を味わえる店舗が多数あるので食べ歩きに最適です。

また水産物卸売センターもあり、観光客も水揚げされたばかりの魚介類を気軽に買うことができます。

金沢(石川県)

金沢は、日本海の海の幸はもちろん、白山に抱かれた山々で採れる山の幸も豊富で、独自の食文化を築いてきました。

豊富な食材を使った四季折々の味わいを楽しむなら、加賀料理の店がオススメです。

また、金沢港や近江町市場の付近には、寿司の名店が多いです。

気軽に入れる回転ずしも多く、鮮度の高い魚介類を一年中満喫できます。

近江町市場は金沢市の台所として200年の歴史を刻んできました。

観光客にも絶大な人気を誇っています。

伊勢鳥羽志摩(三重県)

伊勢志摩は黒潮が流れ、複雑な岩場があり、伊勢エビや的矢カキ、安乗フグ、アワビなど、食通を唸らせる味覚の宝庫です。

手軽に宿泊できる民宿から料理旅館、ホテルまで、料理を楽しめる宿泊施設も多くあり、魚介づくしの一人旅が楽しめます。

そのほか、伊勢うどんや三重県のブランド牛・松阪牛などの名物料理もあります。

また、伊勢路の代表的な建築物を移築・再現したおかげ横丁には、伊勢の郷土料理が味わえる店もあります。

博多(福岡県)

博多は、博多水炊き、もつ鍋、イカ活き造り、フク料理、餃子・・・などなど名物料理が多く、グルメの街として全国に名を馳せらせています。

福岡市の夜の風物といえるのが活気あふれる屋台街です。

とくに中洲・川端地区に屋台が集中しています。

日が暮れると中洲周辺にラーメン屋をはじめ、おでん、焼鳥、鉄板焼き、バーなどといった多彩な屋台で賑わう様子は博多ならではです。

夜な夜な、気になる店を巡り歩くのもこの街の醍醐味です。

まとめ

一人旅で食べ歩きをするなら、函館のように魚港や市場のある街が名店も多く、オススメです。

今まで食べてきた魚介類に満足できなかった方も、獲れたての海鮮で本物の味を知っていただきたいと思います。

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