雲海の絶景 霧のベールに包まれた”淡”い光

雲を眼下に見下ろし、あたかも「雲の上に体が浮いているのでは?」、と錯覚を覚える雲海。
そんな雲海がよく発生するスポットを6所紹介します。
もくじ
兵庫県「竹田城」
400年以上前の石垣だけが残された淡き雲海に浮かぶ”兵どもが夢の跡”
竹田城跡は、標高約 353mの山頂に位置する山城跡で、現在も江戸時代以前に築かれた石垣が残されています。
毎年9月~12月の早朝に雲海が発生することがあり、とくに10月・11月の発生率が高いです。
“日本のマチュピチュ”として紹介されることの多い、天守から南千畳の眺めは天空にいるようです。
城の外から竹田城跡を見たい場合は、向かいの山腹にある立雲峡の展望台を利用します。
- 【場所】
兵庫県朝来市和田山町竹田169 - 【時間】
4:00~17:00(最終登城16:30)
1月4日~2月29日は冬季閉山 - 【料金】
観覧500円 - 【交通】
JR竹田駅より徒歩約40分 - 【駐車】
竹田城下町駐車場(150台)などを利用
※竹田城跡へは登山道を約50分
千葉県「九十九谷(展望公園)」
一幅の水墨画を愛でるような山並みに霧が漂う幽玄な景観
九十九谷とは、鹿野山の山頂東方から眺める景観の総称です。
鹿野山には展望公園も整備されていて、房総丘陵の山々が幾重にも連なった複雑な地形が見て取れます。
とくに、霧の景色が美しく、冬の雨あがりの早朝などには多くのカメラマンが訪れます。
- 【場所】
千葉県君津市鹿野山東天峪119-1 - 【交通】
JR佐貫町駅バスにて約30分「神野寺」下車徒歩約15分 - 【駐車】
40台
岡山県「備中松山城(雲海展望台)」
全国12城の現存天守の中でも雲海に包まれる唯一の山城
備中松山城は標高430メートルの臥牛山山頂に位置しています。
築城の歴史は古く鎌倉時代の1240年(延応2年)に遡り、1683年(天和3年)に備中松山藩主の大修築を経て、現在の天守の姿になりました。
雲海が発生しやすい時期は秋から冬、とくに10月下旬から12月上旬が狙い目です。
- 【場所】
岡山県高梁市奥万田町(雲海展望台) - 【交通】
JR備中高梁駅より車にて約11キロメートル - 【駐車】
4台
埼玉県「秩父の雲海(美の山公園)」
夜景との組み合わせも美しい都心から一番近い雲海スポット
秩父は盆地形状のために霧がたまりやすく、雲海の眺望ポイントが数多くあります。
春と秋に発生しやすく、10月中旬~11月中旬がピークです。
秩父市と皆野町にまたがる標高約582メートルの「美の山公園」からは市街地を一望できる展望台もあります。
雲海と夜景が重なると、霧を透かして工場や街の光がきらめき、宝石箱のような幻想的な眺めが楽しめます。
- 【場所】
埼玉県秩父市黒谷2372 - 【交通】
秩父鉄道皆野駅より車にて約7キロメートル - 【駐車】
120台
福井県「越前大野城」
神秘的な霧のベールに包まれて光の海にたゆたう天空の城
筑前大野城は市街地の小高い山の上にそびえる平山城です。
ふもとの城下町が雲海に包まれると、城のある頂上部分だけが浮かんで見えます。
雲海シーズンは10月から4月末、とくに11月の発生率が高いです。
うっすら霧がかっている状態では、街の光が美しく映えます。
- 【場所】
福井県大野市城町3-109 - 【時間】
4月~9月は9:00~17:00
10月~11月は6:00~16:00
12月~3月は休み - 【料金】
入館200円 - 【交通】
JR越前大野駅より徒歩約15分で登城口、遊歩道を徒歩約15分で越前大野城 - 【駐車】
城下町西広場駐車場(43台)などを利用
越前大野城の眺望ポイント
- 【場所】
福井県大野市犬山 - 【交通】
JR越前大野駅より車にて約3キロメートルで戌山城址の登城口
登山道を徒歩約20分で眺望ポイント - 【駐車】
付近のホームセンターなどの駐車場を利用
長野県「高ボッチ高原」
雲海を境にして天地がわかれる幻想的な富士山と諏訪湖の絶景
高ボッチ高原は、ダイダラボッチが腰をおろして休んだという伝説が名前の由来です。
標高1665メートルの山頂は視界が開けていて、眺望は抜群です。
朝晩が冷え込む時期には雲海が見られることもあり、上には富士山、下には諏訪湖という、まさに巨人目線の絶景が広がります。
- 【場所】
長野県塩尻市大字片丘 - 【時間】
周辺道路は12月ごろより冬季閉鎖 - 【交通】
JR塩尻駅より車にて約15キロメートル - 【駐車】
280台
まとめ
太陽と雲海のコラボは自然界が与えてくれた、天空の美しさです。
また、雲海から透けて見える街の光は、雲の中に散りばめられた宝石のような輝きを放ちます。
今回紹介した6所は、比較的、雲海が発生しやすいスポットです。
朝昼晩を問わず、見ることができるかもしれませんので、気軽に出かけてみてはいかがでしょうか。